大工哲弘(だいく てつひろ)さんは、沖縄市石垣市の出身で八重山民謡の第一人者として
沖縄県の無形文化財にも指定され、国内だけでなく海外でも活動しています。
今回は、朝ドラ「ちむどんどん」第13週に三線(さんしん)奏者・上原照賢役で出演した
大工さんの、年齢や経歴などのwikiや、これまでの作品などについてお伝えします。
大工哲弘の年齢や経歴wikiは? 沖縄県の無形文化財!
大工哲弘(だいく てつひろ)さんのwikiはこちらになります。
出身地 沖縄県石垣市
居住地 沖縄県那覇市
出身高校 八重山農林高校
免許 師範免許(沖縄民謡協会)、教師免許(沖縄横笛協会)など
大工さんは1999年に沖縄県無形文化財(八重山古典民謡)保持者に指定され、国内だけでなく
海外のコンサートにも多く出演し、国際的に活動しています。
また大工さんは全国に八重山民謡教室の支部をもち、八重山民謡の普及にも尽力されています。
(画像引用元:https://www.izakayakodama.com)
大工さんは農家の長男として石垣市に生まれましたが、高校を卒業後、
1968年に父の反対を押し切って沖縄本島に渡り、八重山民謡の大家・山里勇吉に師事しました。
しかし民謡歌手だけでは生活できなかったので、大工さんは音楽活動をしながら
さまざまな仕事をし、最終的には那覇市役所の職員を務め上げたそうです。
二足のわらじを長年続けられたことになりますね。
大工さんの音楽は八重山民謡をベースに世界の様々な音楽要素がとり入れられているのだとか。
八重山から那覇へ、そして世界へと徐々に音楽の世界を広げていかれたということは、
元々の才能に加えて、大工さんの強い意志があったことのあらわれですね。
他の仕事をしながらですので、決して楽な道のりでなかったと思われます。
そんな大工さんは、朝ドラ「ちむどんどん」に出演して話題になりました。
どんな役どころなのでしょうか? 続けてお伝えします。
大工哲弘は朝ドラ「ちむどんどん」に三線奏者役で出演!
大工哲弘さんは NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」第13週に出演しました。
大工さんの役どころは三線奏者の上原照賢(うえはら しょうけん)役。
この上原はヒロイン暢子の父親(賢三)の知り合いだったということで
賢三の遺影の前で三線を弾きながら歌います。
このシーンでの三線の音色と大工さんの歌声が圧巻で、いつまでも余韻が残りました。
ところで大工さんが演奏するという設定の三線(さんしん)ですが、
沖縄が琉球と呼ばれていた時代に中国から渡ってきたと伝えられています。
(画像引用元 http://www.kokusaigakki.co.jp)
三線の音色は三味線とはまた違う、あたたかい奥行きのある音色のように思えます。
沖縄の本土復帰50周年を記念して放送されている「ちむどんどん」について、
大工さんはブログで次のように語っていました。
心がワクワク(肝どんどん)しながら固唾を呑んで毎日の朝の放送を見守っております。
(https://daiku-tetsuhiro.com)
50周年とひとことで言っても複雑な思いがあると思いますが、
大工さんのドラマ出演には、いろいろなメッセージが込められていたような気がします。
ところで、大工さんの奥さんも八重山民謡の演奏家だそうです!
ご夫婦で八重山民謡にたずさわっていらっしゃることになりますね。次でお伝えします。
大工哲弘の妻も八重山民謡の演奏家!
大工哲弘さんの奥さんは八重山民謡の演奏家の大工苗子(だいく なえこ)さんで、
囃子、箏の名手として、大工哲弘さんの演奏活動をサポートされているそうです。
宮良殿内で大工哲弘らの演奏収録 動画サイトで無料配信
地元有志の音楽関係者らが立ち上げた「やいまぬむじか実行委員会」によるプロジェクト#やいまぬむじか #大工哲弘 #大工苗子 #宮良殿内 #八重山民謡 #三線 #石垣島 #八重山 #沖縄 #音楽 #新型コロナウイルスhttps://t.co/YEhYT5IMa0
— 石垣経済新聞 (@ishikeizai) November 4, 2020
画像は八重山の宮良殿内庭園で「安里屋ゆんた」を演奏する大工哲弘さんと苗子さんです。
大工さんと苗子さんの結婚された年やなれそめなどの情報は確認できませんでしたが、
お二人の間にはお子さんもお孫さんもいて、お孫さんのひとりは現在高校2年生だとのこと。
お二人の取り組んできた八重山民謡の心が、お孫さんたちにも受け継がれていくといいですね。
でも、もうすでにしっかり受け継がれているような気がします。
大工さんご夫婦は長年、八重山民謡を共通のライフワークとして歩んできているだけに、
夫婦であると同時に仕事仲間で、また同志ということになります。素敵な関係ですね。
続いて、大工さん音楽活動についてご紹介します。
大工哲弘の音楽活動は国際的!
大工哲弘さんは国内や海外のコンサート出演や、民謡教室でのお弟子さんの指導など
多岐にわたって活動されています。
大工さんのCD作品には次のような作品があります。
1994年 「ウチナージンタ」
1995年 「大工哲弘」
1996年 「ジンターナショナル」
1997年 「チバリヨーウチナー(がんばろう沖縄)」
1997年 「誇(ふくい)」八重山の祝(よい)のうた
1998年 「あがろーざ」
1999年 「賜(たぼーられ) 」八重山の願いうた
2001年 「伝 (いやり)」風便り 唄便り
2003年 「蓬莱行」 exo-PAI PATIROHMA
2004年 「結(ゆい)」八重山の風声(かじぐい)
2006年 「ジンターランド(JINTA WONDERLAND)」
2010年 「ガムラン・ユンタ」
2012年 八重山百哥撰・第4弾「揚(あぎ)」
2013年 「BLUE YAIMA」
2017年 「八重山歌謡全集」
2018年 「唄綵(うたづな)」琉球弧を往還する謡たち
大工さんは「ガムラン・ユンタ」で八重山民謡と
バリ島・ガムラン楽団とのコラボに挑戦されました。
八重山民謡を継承するだけではなく、新しいものをとり入れていくという
大工さんの懐の深さがすばらしいですね。
伝統芸能などはそれを伝えていく人によって、何倍にも可能性が広がっていくことを
大工さんが後進に示されているように思えます。
今回は八重山民謡の第一人者で、朝ドラ「ちむどんどん」にも出演された
大工哲弘さんについてお伝えしました。
沖縄県無形文化財(八重山古典民謡)保持者に指定されたほどの方ですので、
ここで紹介させていただけたのは大工さんについてのほんの一部です。
これからも大工さんは世界中いろんな場所でご活躍されそうですね!
楽しみに拝見させていただきたいと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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