1961年に放送がスタートした朝ドラ (連続テレビ小説)。
朝ドラでは主人公の幼少期からの生涯を描くことが多いため、家族の登場も必須です。
そんな中、主人公の人生に一番影響してくると思われるのが一家の大黒柱のお父さん。
今回は、朝ドラで心に残る父親役を演じた俳優さんに注目してお伝えします。
最後までお読みいただけるとうれしいです。
- 朝ドラの父親役はバラエティ豊か!
- 朝ドラの父親役:高橋克実『梅ちゃん先生』(第86作・2012年)
- 朝ドラの父親役:尾美としのり『あまちゃん』(第88作・2013年)
- 朝ドラの父親役:沢村一樹『ひよっこ』(第96作・2017年)
- 朝ドラの父親役:北村一輝『スカーレット』(第101作・2019年)
- 朝ドラの父親役:甲本雅裕『カムカムエブリバディ』(第105作・2021年)
- 朝ドラの父親役:大森南朋『ちむどんどん』(第106作・2022年)
- 朝ドラの父親役:高橋克典『舞いあがれ!』(第107作・2022年)
- 朝ドラの父親役:岡部たかし『虎に翼』(第110作・2024年)
- 朝ドラの父親役:北村有起哉『おむすび』(第111作・2024年)
- 朝ドラの父親役:加瀬亮『あんぱん』(第112作・2025年)
朝ドラの父親役はバラエティ豊か!
朝ドラの作品には、じつにさまざまな父親が登場します。
ざっと思い浮かべただけでも
・ガンコでいわゆる昭和のオヤジ風のお父さん
・よくデキた奥さんに押され気味のお父さん
・カッコよくて主人公があこがれるようなお父さん
・子供への愛情の強くて暴走しがちなお父さん
・若くして世を去ってしまうお父さん
・自分の父親だったらイヤかな、と思ってしまうお父さん
・子供をそっと見守る無口で不器用なタイプのお父さん
などなど、バラエティがゆたかです。
続けて、そんなお父さんの中から、著者の独自目線で心に残っている父親10人を選び
演じた俳優さんについてご紹介していきます。
朝ドラの父親役:高橋克実『梅ちゃん先生』(第86作・2012年)
朝ドラ『梅ちゃん先生』でヒロイン・下村梅子 (堀北真希さん) の父・建造役を演じたのが
高橋克実 (たかはし かつみ) さんです。
(画像引用元:https://www.siscompany.com)
医者だった建造の姿をみて、梅子はのちに医学の道に進むことに。
ヒロインにとって父・建造は尊敬できて背中を追いかけたい存在でした。
建造は真面目でむずかしい顔をした「昭和の威厳が漂う父親」でしたが、
高橋さんによると、監督さんから「笑わないように」と言われていたとのこと。
でも高橋さんだからこそ笑顔を封印しても、心の底に流れていた
あたたかい父親の愛が描かれたのだと思えます。
そんな高橋さんについて、ご家族の話題などこちらの記事でお伝えしています。
あわせてどうぞ。
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続いて『あまちゃん』に出演した尾美としのりさんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:尾美としのり『あまちゃん』(第88作・2013年)
朝ドラ『あまちゃん』で、ヒロイン・天野アキの父親の黒川正宗を演じたのが
尾美としのりさんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
アキの父の黒川は、妻と離婚したことで一時は娘とはなれてくらすことに。
しかし、黒川はタクシー運転手として三陸に移住して、また妻とアキと暮らしはじめ
なかなかに強いメンタルのもち主であることも判明。
性格がつかみきれない黒川でしたが、ほんわかとした娘への愛情もあって
愛されキャラのお父さんだったといえそうです。
そんな黒川を演じた尾美さんについては、こちらの記事でご紹介しています。

続いて『ひよっこ』に出演した沢村一樹さんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:沢村一樹『ひよっこ』(第96作・2017年)
朝ドラ『ひよっこ』で、ヒロイン・矢田部みね子の父・実役を演じたのが
沢村一樹 (さわむら いっき) さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
みね子の父の実は出稼ぎにいった東京で行方がわからなくなり
のちに、記憶を失って別の女性とくらしていたことが判明します。
故郷の茨城に帰っても記憶が戻らなかった実。
それでも妻や家族によりそって生きようとする父の実の姿は
東京でがんばっていたみね子の心の支えになっていたと思えます。
沢村さんの、記憶喪失になる前と後との、実の演じ分けが印象的でしたね。
実の記憶がもどるよう祈っていた『ひよっこ』ファンも多かったことでしょう。
そんな沢村さんについて、くわしくはこちらの記事をどうぞ。

続いて『スカーレット』に出演した北村一輝さんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:北村一輝『スカーレット』(第101作・2019年)
朝ドラ『スカーレット』で、ヒロイン・川原喜美子の父親の常治を演じたのが
北村一輝 (きたむら かずき) さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
北村さんが演じた常治は酒好き&見栄っぱり。
困った人を放っておけずに助けたりしたため、ヒロイン家族の生活は貧しいものでした。
ちゃぶ台をひっくり返すのもしょっちゅうだったという常治。
朝ドラに登場したダメなお父さんの中でも強烈なインパクトを残しています。
常治はドラマの半ばで亡くなりましたが、意外にも常治ロスを引きおこしたとか。
北村さんの中に、常治を愛すべき人物に思わせるワザが込められていたのかもしれませんね。
北村さんについては、ご家族の話をまじえてこちらでご紹介しています。
あわせてどうぞ。

精悍な顔立ちのせいで?コワい父親のイメージも残ってしまったかもしれない北村さん。
こんど北村さんが朝ドラでお父さんを演じられるときには、
子供にメロメロという父親の姿もみてみたいですね。
続いて『カムカムエブリバディ』に出演した甲本雅裕さんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:甲本雅裕『カムカムエブリバディ』(第105作・2021年)
朝ドラ『カムカムエブリバディ』で、ヒロイン・橘安子の父の金太を演じたのが
甲本雅裕 (こうもと まさひろ) さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
安子の父・金太は和菓子職人でしたが、戦争で母と妻、そして店を失ったことで
生きる気力を失くしてしまいます。
そんな金太に再び希望を与えたのが、娘の安子が父に食べさせようと作った餡子 (あんこ) で、
金太の餡子にかける思いは、金太が世を去ってからも物語の中に生き続けることに。
あまり感情を表に出すことのなかった金太の、絶望にうちひしがれた姿は
甲本さんの魂がこめられた、いつまでも心に残る演技でした。
そんな甲本さんについて、こちらの記事でご紹介しています。あわせてどうぞ。

続いて『ちむどんどん』に出演した大森南朋さんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:大森南朋『ちむどんどん』(第106作・2022年)
朝ドラ『ちむどんどん』で、ヒロイン・比嘉暢子の父親の賢三を演じたのは
大森南朋 (おおもり なお) さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
裕福ではなかったものの穏やかに暮らしていた暢子の一家でしたが
第6話で賢三が亡くなったことにより生活がきびしくなります。
そんな中、ときに反発し合いながらも母親と兄妹4人で寄り添いながら生きていく姿には
父・賢三のあたたかい人柄が受けつがれているようでもありました。
ただ、もう少し長く賢三さんに生きていてほしかったですね。
父の賢三さんがいれば、暢子の兄もそれほど生き方に迷わなくてすんだかも、
なんて思うのは著者だけでしょうか。
大森さんについては、こちらの記事でご紹介しています。あわせてどうぞ。

実生活でも父親である大森さん。
ぜひ、また朝ドラでお父さんの顔もみせていただきたいものです。
続いて『舞いあがれ!』に出演した高橋克典さんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:高橋克典『舞いあがれ!』(第107作・2022年)
朝ドラ『舞いあがれ!』で、ヒロイン・岩倉舞の父の浩太を演じたのは
高橋克典 (たかはし かつのり) さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
高橋さん演じる浩太は、ネジ工場の社長。
娘の舞が夢にむかって頑張っているのをいつも応援していました。
浩太はルックスも立ち振る舞いもステキで理想的なお父さんでしたが、
舞の花嫁姿をみることもなく急逝します。
朝ドラで長生きする設定のお父さんはあまり多くありませんが
高橋さんが演じた浩太のような父親には、やはりもっと生きていてほしかったですね。
高橋さんについては、こちらの記事でご紹介しています。

続いて『虎に翼』に出演した岡部たかしさんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:岡部たかし『虎に翼』(第110作・2024年)
朝ドラ『虎に翼』で、ヒロイン・猪爪寅子 (いのつめ ともこ) の父の直言 (なおこと) を演じた
岡部たかしさん。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
寅子の父・直言は、しっかり者の奥さん・はるのかげで、
なんとなく頼りなさが目立ってしまうところもありました。
でも寅子の法律家への道を応援したり、寅子の夫の戦死の知らせを隠そうとしたり…と
不器用でひかえめながら、寅子への直言の愛情がじんわりと感じられる一面も。
そんな直言を演じた岡部さんについて、くわしくはこちらでご紹介しています。
あわせてどうぞ。

岡部さんは朝ドラ『ばけばけ』で、ふたたびヒロイン・松野トキの父である
司之介 (つかさのすけ) を演じることになっています。
岡部さんのどんなお父さんぶりがみられるのか、今から楽しみですね。
続いて『おむすび』に出演した北村有起哉さんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:北村有起哉『おむすび』(第111作・2024年)
朝ドラ『おむすび』で、ヒロイン・米田結の父親・聖人 (まさと) を演じたのは
北村有起哉 (きたむら ゆきや) さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
マジメで心配性のお父さん・聖人のキャラがみごとにハマった感があった北村さん。
『おむすび』では18歳の設定の聖人のまさかの?長髪姿も披露され、
ストーリー展開以外のところでも話題となりました。
聖人を演じた北村さんについて、くわしくはこちらでご紹介しています。
あわせてどうぞ。

朝ドラで、登場してまもなく、あるいは物語半ばで亡くなるお父さんが目立つ中で
聖人は最終回まで姿をみることができた貴重な存在ともいえそうです。
続いて『あんぱん』に出演した加瀬亮さんについてお伝えします。
朝ドラの父親役:加瀬亮『あんぱん』(第112作・2025年)
朝ドラ『あんぱん』で、ヒロイン・朝田のぶの父親・結太郎を演じたのは
加瀬亮 (かせ りょう) さん。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
結太郎は商事会社で働き、海外への出張も多かったことから
今で言うグローバルな視点のもち主だったのかもしれません。
残念ながら『あんぱん』放送の第1週で亡くなったことが報じられた結太郎。
朝田家の柱に残された結太郎の帽子に、父親としてのぬくもりが残っているように思えます。
加瀬さんについて、くわしくはこちらでご紹介しています。

『あんぱん』が朝ドラ初出演となった加瀬さん。
次に朝ドラに出演されるときは、ぜひ長生きするお父さんを演じていただきたいですね。
今回は朝ドラの父親役を演じた俳優さんで、印象的な10人をご紹介しました。
とかく主人公にスポットライトが当たりがちな朝ドラですが
父親を演じる俳優さんにも注目してみるとさらにドラマの楽しみがふえそうですね。
今後の朝ドラの「お父さん」たちにもおおいに期待したいところです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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