「二世俳優」と呼ばれる俳優さんには、親の実績を土台にして簡単に俳優活動をスタートした、
なんてイメージがどうしてもつきまとってしまいます。
でも、とくに親が同じ俳優の場合は、つねに親との比較をされたり、「~の子供」という肩書が
とれなかったり、などなど、さまざまな悩みもありそうです。
今回は、男性の二世俳優で、話題になっている、あるいはこれから話題になりそうで気になる、
そんな方たちを、俳優として活動中の父親とともにあいうえお順でご紹介します。
最後までお読みいただけるとうれしいです。
二世俳優男性(あ行)柄本佑、柄本時生、岡部ひろき
二世俳優・柄本佑と柄本時生:父親は柄本明!
柄本佑 (えもと たすく) さん・柄本時生 (ときお) さん兄弟は、
父の柄本明さんと母・角替和江さん (故人) が役者という俳優一家で育ちました。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
柄本佑さんは1986年12月生まれで、時生さんが1989年10月生まれ。
両親の明さん・和江さんが映画の話ばかりしていたという柄本家。
それを聞いて育った柄本さん兄弟が役者の道に進んだのはごく自然な流れでした。
仲よしの兄弟としても知られている柄本佑さんと時生さんは、それぞれの活動のほかに
演劇ユニット「ET×2」を立ち上げて一緒に活動もしています。
柄本佑さんにとって、父・明さんはずっと「師匠」とのこと。
大先輩の俳優として背中を追いかけたい存在なのでしょう。
時生さんは明さんのことを、稽古中に怖い「敵」とも表現されていましたが
心の中では佑さんと同じ思いなのかもしれませんね。
2019年には映画『柄本家のゴドー』で佑さん、時生さん、明さんの共演もみられました。
これからも柄本さんご兄弟と明さんの共演を含めて、みなさんのご活躍が楽しみです。
柄本佑さんについては、こちらでご紹介しています。あわせてどうぞ。

続いて、岡部ひろきさんについてお伝えします。
二世俳優・岡部ひろき:父親は岡部たかし!
岡部ひろきさんは2000年12月生まれで、俳優活動をはじめたのは2020年でした。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
実はひろきさんが6歳のときに、父・岡部たかしさんと母親が離婚しています。
たかしさんは、離婚原因が自分にあったせいもあり、
約束通りに養育費を払いながらひろきさんの成長を見守っていました。
そんなひろきさんは、高校生の時に父・たかしさんの舞台をみたことがきっかけで俳優に。
ひろきさんによると、朝ドラ『虎に翼』への出演を報告した際に
父・たかしさんからはエールをもらったのだそう。
一方、たかしさんは自身とひろきさんとの関係を「先輩と後輩」と言いあらわすなど
おふたりの間には、役者同士としても理想的なつながりが保てているようです。
これからのひろきさん、たかしさんのご活躍に注目したいですね。
今まで時間差?の共演があったおふたりですので、ガチの共演にも期待したいところです。
岡部たかしさんについて、くわしくはこちらの記事でご紹介しています。
あわせてどうぞ。

続いて、寛一郎さん、小日向星一さん・春平さんについてお伝えします。
二世俳優男性(か行)寛一郎、小日向星一、小日向春平
二世俳優・寛一郎:父親は佐藤浩市!
近年大河ドラマや朝ドラへの出演で、話題になっている寛一郎 (かんいちろう) さん。
寛一郎さんの父は佐藤浩市さん、祖父が三國連太郎さんですので、
三國さんまでさかのぼると寛一郎さんは三世俳優となります。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
寛一郎さんは1996年8月生まれ。2017年から俳優として活動をはじめています。
子供のころから、父・佐藤浩市さんに撮影所に連れて行かれていたという寛一郎さん。
寛一郎さんはとくに俳優になるつもりはなかったというものの
映画以外に興味をもてるものがなく、結局役者になる道を選びます。
その際、父の佐藤さんからは「役者として食べていけなくてもしょうがないと思え」
といったニュアンスの、やや厳しいことばもあったといいます。
佐藤さんはご自身の経験から、あえて寛一郎さんを突き放す言い方をされたのでしょうね。
寛一郎さん、佐藤浩市さんについては、こちらの記事でご紹介しています。
あわせてどうぞ。


父と祖父が有名俳優ということで、寛一郎さんには大きなプレッシャーもありそうですが
これからどんな風にご自分のカラーを出していかれるのか楽しみです。
二世俳優・小日向星と小日向春平:父親は小日向文世!
小日向星一 (こひなた せいいち) さんと 春平 (しゅんぺい) さん兄弟の父親は
俳優の小日向文世 (ふみよ) さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
小日向星一さん (左) は1995年6月生まれ。
明治大学で演劇サークルに入り、卒業後に俳優の道に進みました。
星一さんは2016年から主に舞台で活動されていますが、近年はドラマにも出演。
父・文世さんとはいすゞ自動車のCMや、舞台『スカパン』での共演歴があります。
小日向春平さん (中央) は1998年4月生まれ。
大学で演劇はやらないつもりだった春平さんですが、兄・星一さんと同じ明治大学に入学し
別の演劇サークルに所属し、卒業後に芝居を続けることを決めました。
春平さんと父・文世さんはテレビ熊本のドラマ『名優 笠智衆 春風のあるがごとし』で、
笠さんの青年期と笠さんの晩年をそれぞれが演じています。
星一さんと同様に舞台での活動が多い春平さんですが、最近は『マウンテンドクター』や
『人事の人見』などのドラマにも出演していて、今後は映像での演技も期待できそう。
僕たちは一生「小日向文世の息子」として見られますし、比べられることが多いと思います(https://www.meiji.ac.jp より)
と星一さんが語るように、父・文世さんの存在はまだおふたりには大きいようですが
星一さん・春平さんが文世さんを超える日はそう遠くないのかもしれません。
文世さんとしては、まだまだ負けないぞ!と思っていらっしゃるかもしれませんけど…!
小日向文世さんについて、くわしくはこちらをどうぞ。

続いて、佐野圭亮さん、時任勇気さんについてお伝えします。
二世俳優男性(さ行・た行)佐野圭亮、時任勇気
二世俳優・佐野圭亮:父親は里見浩太朗!
佐野圭亮 (さの けいすけ) さんは里見浩太朗さんと最初の奥さんの間に誕生した息子さんです。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
1976年10月生まれの佐野さんは、父母の離婚により7歳から母親と暮らしていました。
高校時代から俳優になりたいと思っていた佐野さんでしたが、父・里見さんは大反対。
それでもあきらめなかった佐野さんは、桐朋学園芸術短期大学に進学して演劇を専攻したのち
俳優座の研究生をへて俳優になりました。
佐野さんがデビューしたのは、1990年1月の新春時代劇スペシャル『樅の木は残った』。
この作品では里見さんも共演されています。
かつては佐野さんが俳優になることを反対した里見さんでしたが
息子さんの門出を最高の形でお祝いされたことになりますね。
佐野さんは、外見はそれほど里見さんに似ていませんが
演技に対する情熱など、アツい思いが里見さんから引き継がれているように思えます。
里見浩太朗さんについて、くわしくはこちらでご紹介しています。あわせてどうぞ。

近年は舞台での活動が多い佐野さん。
またテレビドラマでも里見さんとの共演をみせていただきたいものです。
二世俳優・時任勇気:父親は時任三郎!
時任勇気 (ときとう ゆうき) さんの父親は時任三郎さん。
勇気さんは1991年10月にニュージーランドで生まれ
明治大学を卒業したのち、2017年から俳優として活動をはじめました。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
勇気さんには父の三郎さんの爽やかさがストレートに受けつがれているような気がします。
勇気さんが俳優になると決めたときに三郎さんは「やりたいことをやればいい」と
応援してくれたといいます。
そんな三郎さんに迷惑をかけてはいけないと、勇気さんはしばらく三郎さんとの関係を
公表していませんでした。
三郎さんが父親であることを宣伝文句にすれば、一気に知名度を上げられたでしょうが
そうしなかったところに勇気さんの慎ましい性格もうかがえます。
三郎さんとの共演はもっと経験を積んで一人前になったら、と語っていた勇気さん。
その日はもうすぐやってくるのではないでしょうか。
時任勇気さん、三郎さんについてはこちらの記事でご紹介しています。あわせてどうぞ。


続いて、野村康太さん、本田大輔さんについてお伝えします。
二世俳優男性(な行・は行)野村康太、本田大輔
二世俳優・野村康太:父親は沢村一樹!
野村康太 (のむら こうた) さんは2003年11月生まれで、沢村一樹さんの次男です。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
2022年から俳優活動をはじめた野村さんは、184cmという高身長に加えて爽やか系イケメン。
最近の野村さんは、ドラマ『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』で刑事役を演じるなど
これからの活躍がとても楽しみな若手俳優のひとりです。
野村康太さんと沢村一樹さんについては、こちらの記事をどうぞ。


父・沢村さんと早く共演したいという野村さん。
親子役でもバディ役でもOKとのことですが、意外と敵同士の役なども面白そうですね。
今後のおふたりの共演に期待しましょう。
二世俳優・本田大輔:父親は本田博太郎!
本田大輔 (ほんだ だいすけ) さんは1978年8月生まれで、父親は本田博太郎さん。
(画像引用元:https://www.vip-times.co.jp)
本田大輔さんは、ドラマ『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』では刑事役、
大河ドラマ『光る君へ』では平安貴族役など、役にナチュラルに同化できる魅力があります。
クセのあるインパクトのある役どころが多い父・博太郎さんにくらべると
大輔さんはおとなしめの役柄が多いとも言えそう。
1998年、20歳のときから俳優活動をしている大輔さんは、博太郎さんとの共演もあるものの
それほど父子であることをアピールされていません。
芸歴が長い大輔さんですので、すでにご自分のスタイルを確立して「二世俳優」という感覚とは
ちがう境地にいらっしゃるのかもしれませんね。
大輔さんがこれから年齢を重ねて、博太郎さんのように渋さを増してこられるのか、
楽しみに拝見したいと思います。
本田大輔さんについて、くわしくはこちらの記事でご紹介しています。

今回は二世俳優の男性の方たちを、現役で俳優をしている父親の話題を交えてお伝えしました。
二世俳優さんの中には、俳優の父親の姿をみて自然に役者の道を選んだ方もいれば
ちがう道に進もうとしてやはり俳優にという方もいて、実にさまざまです。
そんな二世俳優のみなさんのこれからのご活躍を、楽しみに期待したいですね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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