「喜劇役者」を宣言しているムロツヨシさん。
ムロツヨシさんはコミカルな役だけでなく、
シリアスな役やクセのある役でも強い余韻を残す、気になる俳優さんです。
今回は、名バイプレイヤーと言っても過言ではないムロツヨシさんの驚きの生い立ち、
苦労した下積み時代の話、そしてブレイクのきっかけなどをお伝えします。
最後までお読みいただけるとうれしいです。
ムロツヨシのブレイク前は?
ムロツヨシさんは、横浜市内の公立小学校&公立中学校を卒業後、
神奈川県立鶴見高等学校に進学。
その後、ムロツヨシさんは一浪して東京理科大学の理学部数学科に入学しました。
ムロツヨシさんが東京理科大学の受験を決めたのは「偏差値が高い大学だったから」で、
いい大学を卒業していい会社に入り、周囲を安心させたかったのだそうです。
しかし、ムロツヨシさんは大学入学後に、将来の夢を語る同級生に出会います。
当時のことをムロツヨシさんは次のように。
その志がまぶしかった。偏差値の高い大学に入ることしか考えていなかった自分が恥ずかしかった。彼らみたいに、夢を持つ側の人になりたいなと思いました
(https://tenshoku.mynavi.jp より)
そんなムロツヨシさんでしたが、大学在学中にファンだった深津絵里さんの出演舞台
「陽だまりの樹」を観に行って、俳優を志すことを決めます。
舞台「陽だまりの樹」で、段田安則さんの涙を流す芝居に感銘を受けたのが
ムロツヨシさんが俳優をめざすきっかけになったそうです。
人生には思いがけない出会いがあるものですね!
そしてムロツヨシさんは、俳優になるため
わずか3週間で大学を中退し小さな劇団に所属します。
「善は急げ」という感じだったのでしょうか?
ムロツヨシさんのすばやい決断力には脱帽ですね!
ムロツヨシさんは中央卸売市場やコンサート会場などでバイトをしながら、
劇団の舞台に出演していました。
下積み生活が続いていたムロツヨシさんは「劇団ヤニーズ」を結成しましたが
仲間との間に演技に対する温度差がありすぎて、最終的に劇団を退団。
26歳ぐらいから「自分を使ってください」と、ムロツヨシさんは売りこみを始めます。
それが功を奏して?映画監督の本広克行さんから声がかかり
ムロツヨシさんは28歳で、映画「サマータイムマシン・ブルース」に初めて出演。
その後も本広克行監督の作品に出演し、ブレイクするかと思われたムロツヨシさんでしたが、
仕事が続かなかったため再びバイト生活に逆戻り…
そんな時、ユースケ・サンタマリアさんからムロツヨシさんに次のような言葉が!
このままバイトを続けていると、いつまでも上を目指せない。ムロ君自身に良くない
(https://tenshoku.mynavi.jp より)
ムロツヨシさんは30歳になったのを機にバイトを辞めて、俳優の道に専念します。
友達に借金しながら ”自分を売り込む営業” を続けているうちに、
ムロツヨシさんの、役者という仕事への向き合い方がより丁寧なものに変わっていきました。
ブレイクしかけて、挫折を味わったムロツヨシさんだけに、
役者について深くいろいろな角度から考えることができるようになったのでしょうね。
そんな中、演出家の福田雄一さんと出会ったことが、ムロツヨシさんの転機となります。
続けて、ムロツヨシさんのブレイクについてお伝えします。
ムロツヨシがブレイクした作品は?
ムロツヨシさんは先にお伝えしたように、
2005年ごろ一気にブレイクかと思われた時期がありました。
しかし仕事が続かず、再びバイト生活に戻ったムロツヨシさんにとって
本当のブレイクのきっかけになったのは、演出家の福田雄一さんとの出会いでした。
ムロツヨシさんによると、
それまでは度胸試しに、台本に書いてないことを勝手にやっては監督にしかられてきました。ところが福田さんは全く逆で、アドリブをむしろ喜んでくれた。同じ覚悟を持ってコメディーに挑める戦友ができた気がして、何かが吹っ切れ、自信も芽生えました
(https://tenshoku.mynavi.jp より)
とのことで、福田雄一さんという「戦友」との出会いが、
ムロツヨシさんの役者生活を大きく変えたようです。
ムロツヨシさんが初めて福田雄一さんとタッグを組んだのが
ドラマ「33分探偵 」(2008年) 。
この作品で誘拐犯役を演じたムロツヨシさんは、その後「福田組」の常連となり
以後、映画「銀魂」や「50回目のファーストキス」などに出演。
そして、ムロツヨシさんの知名度を上げた作品としては
福田雄一監督の「勇者ヨシヒコ」シリーズ (2011年~2016年)があげられます。
(画像引用元:https://www.pinterest.jp)
ムロツヨシさんが演じたメレブは ”ビミョーな呪文を得意とする魔法使い” とのことで
なんとなくゆるい感じがムロツヨシさんのハマリ役と言えそうですね。
近年のムロツヨシさんは、「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」や
「星降る夜に」などで、強い余韻が残る役を幅広く演じています。
また、ムロツヨシさんは、大河ドラマ「どうする家康」で
豊臣秀吉役を演じて「怪演」ぶりも話題に。
(画像引用元:https://www.cinematoday.jp)
どんな役を演じても、ムロツヨシさん流のヒネリが効いているようで
ムロツヨシさんの演技の引き出しの多さがうかがえます。
福田雄一さんとの出会いやブレイクをとおして
現在のムロツヨシさんにつながるベースが確立されたのでしょうね。
そんなムロツヨシさんですが、子供のころから苦労をしてきたといいます。
続けてお伝えします。
ムロツヨシは若い頃から苦労人だった?生い立ちも驚き?
ムロツヨシさんと言えば、ご自身の著書「ムロ本、」で
”喜劇役者” と宣言しているだけあって、明るいお人柄というイメージがありますね。
ムロツヨシさんは1976年1月生まれで、現在48歳。
実はムロツヨシさんは、幼い頃から苦労人だったといいます。
ムロツヨシさんは、4歳の時に両親が離婚して父親に引き取られますが、
その父親も別の女性と親密になったため、5歳上の姉と共に親戚の元で育ちました。
4歳というまだ母が恋しい時期に母親と離れ、その上 父親とも離別となると
ムロツヨシさんの生い立ちは、子供には大きすぎる重荷を背負ったものだと言えます。
しかしムロツヨシさんは、子供のころから ”かわいそうな子ども” と思われないように
明るくふるまって、周囲を笑わせてきたとのこと。
子供時代に身につけた処世術とでもいうのでしょうか、そんな経験があったことは
ムロツヨシさんの現在の明るい立ちふるまいからはなかなか想像できませんね。
ムロツヨシさんは、両親が離婚前にけんかをしていたのが強く記憶に残っているといいます。
そして、ムロツヨシさんは2018年に「サワコの朝」に出演した際にはこんなことも。
実の母と会いたいという気持ちがないんですよね
また、ムロツヨシさんは父親について
ずっと嫌いじゃなかったんですよ。軽べつもしていないです
と語っています。
ご両親と早くから距離を置かなければならなかったムロツヨシさんの言葉は
クールに響きますが、複雑な思いが隠されているようにも思えますね。
ムロツヨシさんは 2021年の「さんまのまんま秋SP」に出演。
そのとき、ムロツヨシさんが語ったことによると
”会いたいという気持ちがない” と言っていた実の母親に40年ぶりに再会したそうです。
その再会の様子を話すときも、笑いを交えて締めくくったというムロツヨシさん。
ただメンタルが強いというだけではなく、ムロツヨシさんの人間的な大きさを感じます。
そんなムロツヨシさんは自分の生い立ちや両親について
両親に育てられなくても普通に幸せになれる、こうやって楽しく生きている人はいるよって一例に、自分がなれたらと思うんですよね。そこがひとつ、僕が「喜劇役者」と名乗る理由でもあるんです。(https://nikkan-spa.jp より)
と言っています。ムロツヨシさんの生き方が集約されているような言葉ですね。
続いて、そんなムロツヨシさんのwikiなどをご紹介します。
ムロツヨシのwikiや本名は?
ムロツヨシのwikiは? 本名は非公開!
ムロツヨシさんのwikiはこちらです。
本名 非公開
出身地 神奈川県横浜市
身長 168 cm
血液型 A型
事務所 アッシュアンドエー
ムロツヨシさんの本名が非公開なのは、幼い頃に離別した母親を気遣ってのことだとか。
新しい家庭をもっている母親に自分の存在が目障りにならないように、という。
ここでもムロツヨシさんの美学のようなものが貫かれていますね。
ちなみに「ムロツヨシ」さんという名前は姓名の区別がないそうです。
なんとなく「ムロ」が名字で「ツヨシ」が名前、だと思っていたので少しビックリ。
芸名にもムロツヨシさん流のちょっとヒネリ技を加えた感じがあります。
ムロツヨシの交友関係は?
ムロツヨシさんは、小泉孝太郎さん、小栗旬さん、綾野剛さんといった
自分よりも年下の俳優と仲良しであることが知られています。
とくに小泉孝太郎さんとは「小泉孝太郎&ムロツヨシ 自由気ままに2人旅」で
2019年、2020年、2021年、2022年、2023年と5度も共演。
ドライブ中や旅館などでの気のおけない会話から
お2人がとても良い友だち同士であることが伝わってきます。
ムロツヨシさんも小泉孝太郎さんも独身同士ということで、気も合うのでしょうか。
実際ムロツヨシさんは2021年にこんなことも言っています。
僕が20分以上無言でも、ずっと同じ距離で何の違和感もなくいてくれる人って、今、
孝太郎しかいない(https://www.sanspo.com より)
ムロツヨシさんと小泉孝太郎さんは相性もバッチリのようです。
小泉孝太郎さんについては、こちらでご紹介しています。あわせてどうぞ。
これからも、ムロツヨシさんと小泉さんの絆は固そうですね!
ムロツヨシはCMでも活躍!
ムロツヨシさんはCMでも活躍中で、アサヒ飲料「WANDA」、ミツカン「味ぽん」
ニッスイ「大きな大きな焼きおにぎり」などなど多数に出演。
(画像引用元:https://frozenfoodpress.com)
このCMのように、とくに食品系のCMだと
ムロツヨシさんのほのぼのした雰囲気があふれているような気がします。
ムロツヨシさん自身が、こんな風に家庭をもつ願望があるのか知りたいところですが
映画「マイ・ダディ」(2021年) 公開前のインタビューで、こんな発言も。
結婚願望というか家族願望は少しずつ増えてきました(https://nikkan-spa.jp より)
ということで、そう遠くない将来、
ムロツヨシさんがCMのような家族団らんを楽しむことになるといいですね!
ムロツヨシさんのように、CMでも気になる俳優さんについては、こちらをどうぞ。
今回はムロツヨシさんについてお伝えしました。
一般的には不幸と言われそうな生い立ちに加えて、若い頃の苦労などすべてが
「喜劇役者」ムロツヨシさんの土台となって、独特の流儀を生み出しているようです。
これからも、そんなムロツヨシさんを応援させていただきたいと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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